【第2回】KUSANAGI Runs on DockerでGCPの無料枠にWordPressを構築しよう(WordPreesインストール編)

IT

はじめに

前回の【第1回】KUSANAGI Runs on DockerでGCPの無料枠にWordPressを構築しよう(環境準備編)では、ドメイン取得から Cloudflare設定まで行いました。今回は、KUSANAGI Runs on Dockerのインストールから、WordPressの構築まで行いたいと思います。

KUSANAGI Runs on Dockerの構築

まずは、GCPのインスタンスにログインしたいと思います。前回の記事で、VMインスタンスへのログインで、Port番号を変更したと思います。その時とVMインスタンスの画面から、「接続」→「SSH」→「ブラウザウィンドウでカスタムポートを開く」を選択し、設定したポート番号を入力して接続してください。(接続には時間がかかります。)

次にVMに設定をしていきたいと思いますが、 CUIベースでの操作になりますので、具体的な手順は下記を参照してください。

【第5回】GCPの無料枠でdev.toなみの爆速WordPress環境を構築する(KUSANAGI Runs on Docker編)

https://www.karelie.net/free-fast-wordpress-site-kusanagi-docker/

まずは、swap領域を作成したいと思います。最小インスタンスでは、メモリが少ないため、非常に動作が重たくなりますが、補助記憶領域をメモリ領域として扱うことで、メモリの非力さをカバーしたいと思います。

次にDockerをインストールしますが、今回は標準で提供されているレポジトリからインストールしたいと思います。(インストール時は Docker version 18.09.7 でした)

sudo apt-get install docker.io

次にDocker-composeとdocker machine(オプション)をインストールします。こちらもレポジトリからインストールします。
(インストール時は docker-compose version 1.17.1 でした)

sudo apt-get install docker-cpmpose
sudo apt-get install mercurial

これで、準備が整いましたので、KUSANAGI RoDをインストールします。
(もしかしたら、 you needs installing docker-machine. とエラーが表示されますが、 今の所 問題はありません。)

curl https://raw.githubusercontent.com/prime-strategy/kusanagi-docker/master/install.sh | bash 

以後のコマンドはdockerコマンドの権限の関係で、rootユーザで行いました。適時必要に応じて権限を設定してください。rootユーザへの昇格はsudo su でできます。

インストールが完了すると最後にexport PATH=/home/foo/.kusanagi/bin:$PATHのようにメッセージが表示されますので追加します。(fooの部分は適時置き換えてください)

export PATH=/home/foo/.kusanagi/bin:$PATH

以下のコマンドを実行するとヘルプメッセージが表示されるはずです。
※構築時は、スクリプトのシェルの宣言を !/usr/bin/env bash に書き換えて構築しましたが、現在では、直っているようです。

kusanagi-docker --help

表示されない場合は、echo $PATH を実行し、PATHが設定されているか確認して下さい。

次にKUSANAGI RoDの環境を構築します。 kusanagi-dodocker provision コマンドで構築できますが、fqdnとwordpress-kusanagiに指定しているターゲットディレクトリは必須なので、適時設定してください。
今回私は以下のオプションで構築しました。

kusanagi-docker provision --fqdn www.yukarin.tk --wplang ja --admin-email [email protected] wordpress-kusanagi

今回利用したオプションの意味は下記になります。その他のオプションはインストール時に添付されている./doc/HowToUse_RoD.mdを参照してください。Githubのページからも見れます。

オプション 環境変数 説明
–fqdn ドメイン名(必須) FQDN 作成するサイトのドメイン名を指定します。
–wplang lang WP_LANG WordPressの言語を一つだけ指定します。無指定時は、en_US となります。 今回は日本語で構築します。
–admin-email email
ADMIN_EMAIL
WordPressの管理者メールアドレスを指定します。無指定時は、$ADMIN_USER@$FQDN となります
ターゲットディレクトリ名設定した環境設定ファイルが格納されるターゲットディレクトリ名

ちなみに、今回メールアドレスを設定してますが、設定ファイルをみたところ、正しく設定されてませんでした。(バグか?)

コマンドを実行すると KUSANAGI RoD の構築が始まりますが、とても時間がかかります。1時間以上は放置したと思いますで、気長に待ちましょう。

WordPressの初期設定

準備ができたら、Webサイトにアクセスしてみましょう。
はじめにのページが表示されるはずです。DBの設定について聞かれますが、こちらは、以下のディレクトリに書かれていますので、以下のコマンドで確認することができます。(foo,varは環境に合わせて適時設定してください)

cat /home/foo/var/.kusanagi.db

また、WPのパスワードは以下のコマンドで見れます。 (foo,varは環境に合わせて適時設定してください)

cat /home/foo/var/.kusanagi.wp

これらの情報を元に入力することで、WordPressが利用できるになったと思います。
これで、記事を投稿できますが、プラグインやテーマの設定などを行いたいと思うので、次回は、プラグインのインストールや環境設定について書きたいと思います。

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