先日、メールを見ていたら、Googleから英文のメールが届いていました。
内容をざっと見たところ、利用しているインスタンスを変更してくれという内容で、今回はそのお話です。
突然のメール
Google Cloud Platformからは月一くらいで料金やアップデート情報のメールが届くのですが、今回はタイトルが長くいつもと違うメールが届きました。

内容をざっと読んでみると、「F1-microからE2-Microに無料枠を変更するよ。8月31日までに対応してね。」という感じですかね。
メールのリンク先にある無料プログラムのドキュメントをみると下記の内容に変更になっていました。
プリエンプティブル以外の1 つの
Google Cloud の無料プログラムe2-micro
VM インスタンス(1 か月あたり)。次の米国リージョンのいずれかで利用できます。
・オレゴン: us-west1
・アイオワ: us-central1
・サウスカロライナ: us-east1
https://cloud.google.com/free/docs/gcp-free-tier/#compute
スペック比較
F1とE2のスペックについて調べてみました。
F1-micro | E2-Micro | |
vCPU数 | 1 | 2 |
vCPU | 0.2 | 0.25 |
メモリ(GB) | 0.6 | 1.0 |
CPUについてはダブルコアになり、スペックも若干上がっています。
シングルコア単体処理では、F1の方が処理能力が高い結果になるでしょうが、マルチコア処理が浸透した昨今では、E2の方が処理能力の高い結果になるケースがほとんどだと思います。
また、メモリについてもRAMが1Gになり、0.4GBも増量です。なので単純にスペックアップと捉えても良いでしょう。嬉しいですね!
参考:汎用マシン ファミリー
変更作業
基本的にやり方は2通りあるかと思います。
- 対象インスタンスの構成を変更する
- 別インスタンスを作成して、そこに旧インスタンス情報をコピーする。
普通に考えて前者の方が圧倒的に楽かつリスクが少ないので、今回は構成を変更するパターンで実施しました。Googleからの案内もこちらの方法でした。
手順
- Google Cloud でVMインスタンスページを開く
- 対象のインスタンスの名前をクリック
- ページ上段にある停止を選択。
- 停止後、ページ上段の編集を選択し、マシン構成セクションまで移動します。
- シリーズとマシンタイプを変更し、保存をクリック。


最後に、インスタンスの開始を選択しますが、自分が実施したときは料金請求の警告メッセージが表示されました。
さいごに
本サイトも無事に移行が完了しました。特にベンチマークを取ってはいませんが、前よりも動作が早くなった気がします。また、以前は数カ月に一回サイトが落ちるという事象が起きていましたが、RAMが増量されたので、その事象から解放されたことを願いたい。
ただ、料金の件は気になりますね。切り替えの案内が出たときに、最初に変更した方の間では、料金請求が発生する事象が起きていたようです。現在では解消済みらしいですが、月末請求が起こらないとも限らないので。。。
(参考:【GCP】F1-MicroからE2-Microに変更したが、E2 free tierがちゃんと適用されていないぽい)
あと、メールに記載されている日付ですが、日本時間ではなく、アメリカのタイムゾーンの話なので、その辺りお気を付けください。